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不動産関係でおすすめの資格まとめ 合格の目安となる勉強時間もチェック!

不動産関係の資格取得を考えた時、宅建やFP(ファイナンシャルプランナー)、マンション管理士など多くの種類があり、どの資格がどういった内容でどの程度勉強しなければなど戸惑うこともあるかと思います。
本記事では、不動産関係でおすすめの資格と取得のための勉強時間の目安などについて紹介します。

不動産業界で働くためには資格が必要?

不動産業界へ就職を考えた際、必ずしも関係する資格や免許を取得している必要はありません。しかし、資格や免許を持っていることで、その分野の専門知識を持っていることを対外的にわかりやすくアピールすることができ、就職の成功率を上げたり、顧客からの信頼感に繋がります。
そういった意味でも関係した資格を取得することはメリットの方が多いと言えるでしょう。
不動産関係でおすすめの資格はこちら! 勉強時間の目安もチェック
不動産関係でおすすめの資格5つについて、大体の勉強時間の目安や試験概要などを紹介します。
宅建(宅地建物取引士)
マンション管理士
管理業務主任者
FP(ファイナンシャルプランナー)
日商簿記検定

1. 宅建(宅地建物取引士)

宅建は、不動産の公正な取引を行うために必要となる国家資格で、国家資格としては最大規模の毎年20万人前後の受験者がいる人気の資格です。
宅地建物取引士(宅建士)の業務を簡単に紹介すると、賃貸物件のあっせんや不動産の売買の際に専門知識を有しないお客様が不利な契約をしないように、契約の根幹に関わる重要事項を説明する役割です。これは、宅建士にしかできない「独占業務」と呼ばれるもので、宅建士の「独占業務」は以下のものがあります。
不動産契約の根幹に関わる重要事項の説明を行う
契約書への記名・押印
重要事項説明書への記名・押印
また、賃貸物件のあっせんや不動産の売買といった不動産取引を行う企業は、従業員が5名につき1名以上の宅建士の設置が法律によって義務付けられているため社会的なニーズは高いです。
宅建の資格取得のための勉強時間は基礎知識や経験によって差が生じますが、平均的には300〜350時間程度の勉強量が必要な場合が多いです。宅建の資格試験は毎年10月に行われるため、自分の確保できる勉強時間から逆算して計画を立てることがおすすめです。
試験は、4肢択一のマークシート方式で、全50問出題されます。受験資格はないため誰でも受験が可能なところもおすすめポイントです。

参考:不動産適正取引推進機構
https://www.u-can.co.jp/宅建/column/column04.html

2. マンション管理士

マンション管理士は、マンションの住民同士のトラブルの解決やマンションの管理組合へのアドバイスなど、マンションの管理や維持のためのコンサルティングを行う国家資格です。他にも、建て替えや修繕の計画立案、工事会社の選定なども行います。
マンション管理士試験に合格するためには、マンション管理に関わる実務や法令など幅広い分野を学習しなければならないため、500時間程度の勉強時間が必要と言われています。しかし、他の不動産関係の資格を取得しているなど、不動産の知識の有無によっても勉強時間は変動します。
試験は、毎年11月の最終日曜日に実施され、4肢択一のマークシート方式で全50問出題されます。7〜8割程度の正答率を目標とすると例年の合格ラインに届くことが多いです。
マンション管理士は「独占業務」を持っていないため、このあと紹介する管理業務主任者と合わせて取得される方が多いです。また、管理業務主任者資格取得者は、マンション管理士試験を5問免除で受験することができ、逆の場合も同様に翌年以降の管理業務主任者試験を5問免除できます。
マンション管理士試験は、合格のハードルが高い試験として知られていて、例年10%を切る合格率のため、取得を目指す場合は勉強方法やスケジュール管理、モチベーションの維持などを工夫して行なっていくことがおすすめです。

参考:マンション管理センター
https://www.u-can.co.jp/マンション管理士・管理業務主任者/column/column01.html

3. 管理業務主任者

管理業務主任者は、マンション管理業者が管理組合へ重要事項の説明や指導を行う際に必要となる国家資格です。契約内容に関する重要事項の説明やマンション管理業務の確認と報告といったマンション管理に関わることが主な業務となります。
マンション管理者は、30管理組合につき1名の管理業務主任者を設置しなければならない「設置義務」があります。また、管理業務主任者にしかできない「独占業務」として以下の4つの業務があります。
管理委託業務に関する重要事項の説明
管理受託契約の重要事項説明書への記名・押印
管理受託契約書への記名・押印
管理組合への管理事務に関する報告
「設置義務」や「独占業務」があるため、管理業務主任者は特にマンション管理会社での需要は非常に高い傾向があります。
管理業務主任者試験に合格するためには、300時間程度の勉強時間が必要だと言われています。マンション管理士試験に合格するとマンション管理適正化法に関する5問が免除され、宅地建物取引士試験は科目が重複する箇所があるため、その2つの資格試験との併願受験もおすすめです。
管理業務主任者試験は、毎年12月に実施され、試験は4肢択一のマークシート方式で、過去5年の平均合格点が36点となっています。毎年合格の正解率は多少変動しますが、70%程度の正解率を目標とすると合格できるでしょう。

参考:マンション管理業協会
https://www.u-can.co.jp/マンション管理士・管理業務主任者/column/column06.html

4. FP(ファイナンシャルプランナー)

FP(ファイナンシャルプランナー)とは、人生の様々なターニングポイントで必要になるお金がどのぐらい必要になってくるかなどの計画を立てるアドバイスをしたり、資金面のプランニングを行なってくれる、いわば「お金のエキスパート」です。
FPに求められる知識は、主に6つのテーマに分けられます。
ライフプランニングと資金計画
タックスプランニング
金融資産運用設計
保険のリスク管理
相続・事業承継
不動産
FPの資格は、国家資格である「FP技能士」と民間資格である「CFP」と「AFP」に大別されます。「FP技能士」には1級から3級まで3つのレベルがあり、1級が最も難易度が高いです。資格試験は、日本FP協会と金融財政事業研究会(きんざい)の2つの団体が実施していています。「CFP」と「AFP」は「CFP」の方が難易度が高く、日本FP協会が資格試験を実施しています。難易度は1級FP技能士とCFP、2級FP技能士とAFPがほぼ同程度です。
「FP技能士」の試験は1月、5月、9月の年3回実施されていて、3級は80〜150時間程度の勉強時間が、2級は150〜300時間程度の勉強時間が必要と言われています。
3級の試験は特に受験資格がありませんが、2級を受験するためには以下のような条件を満たす必要があります。
3級FP技能検定の合格者
厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者
2年以上の実務経験
AFP認定研修を修了した者
日本FP協会と金融財政事情研究会で実施される試験の出題範囲は共通ですが、実技試験の内容や問題数には違いがあります。ただし、どちらも例年60%以上の正答率が合格ラインになるため、それを目標に学習するのがおすすめです。

参考:日本FP協会
https://www.u-can.co.jp/course/data/in_html/50/column/column37.html

5. 日商簿記検定

日商簿記検定は、簿記検定の中で最も有名なものであり、企業の規模や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録、計算、整理して経営成績や財政状況を明らかにするビジネススキルです。
日商簿記は、日本商工会議所と各地の商工会議所が簿記の技能を測る検定試験を実施していて、1級、2級、3級の3つの階級で試験を行なっています。1級は年2回、2級と3級は年3回実施しています。3級から順番に試験を受験する必要はなく、2級と3級といった連続する級の併願受験も認められています。また、2020年12月からネット試験が始まったことで、指定日を除くほぼ毎日、2級と3級の試験を日本全国のテストセンターで受験することができ、即日合否判定もわかります。
日商簿記検定は100満点中70点以上の正答率で合格となり、1級が10%、2級は20%、3級は40〜50%前後が最近の合格率です。1級を除けばそれほど難易度が高いわけではないです。
合格に必要な勉強時間は、3級は100時間程度、2級は250〜350時間程度、1級は1000〜2000時間程度必要と言われていますが、前の級の簿記資格を取得していたり、知識量の違いや勉強法の違いでも変わってきます。独学以外でも通信講座などもあるため、自分にあった学習方法を利用することがおすすめです。

参考:簿記 | 商工会議所の検定試験
https://www.u-can.co.jp/簿記3級/column/column05.html

未経験から不動産業界に転職する場合にはどの職種がおすすめ?

未経験から不動産業界に転職する場合は、賃貸マンションや賃貸住宅を扱う「不動産仲介業者」の営業職や建物の管理を行う「不動産管理会社」などが比較的未経験でも採用されやすくおすすめです。特に不動産仲介会社は、販売スタッフや営業職の経験がある場合は、採用されやすくなるでしょう。
逆に、土地や住宅の販売を行う「不動産販売会社」やマンションやビル、時には街全体の開発事業を行う「不動産デベロッパー」は未経験からの転職は難しいといえます。

【まとめ】不動産業界で求められる知識は多種多様! 簡単なものから勉強するのがおすすめ

不動産業界で働く際に求められる知識は様々なものがあります。今回紹介した資格は、比較的役に立つ場面が多い資格なので、勉強時間が比較的少なくて済むなど簡単なものから積極的に取得していくことがおすすめです。
また、今回紹介した資格以外にも様々な資格があるため、自分が転職を考えている職種に関連がある資格も積極的に取得を目指すと良いでしょう。

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